キャンプ場で見かけるたびに、「あの洗練された佇まいのテントは何だろう?」と目を奪われたことはありませんか?その正体の多くは、ザ・ノース・フェイス(THE NORTH FACE)が展開する「エバシリーズ」の傑作、エバカーゴ4です。
近年、ソロキャンプやデュオキャンプの人気が定着する中で、テント選びの基準は「ただ寝られる」ことから「いかに快適で、所有欲を満たし、拡張性があるか」へとシフトしています。そんな欲張りなキャンパーたちの心を掴んで離さないのが、このエバカーゴ4。
今回は、実際に購入を検討している方が一番気になる「4人で本当に寝られるの?」「設営は難しい?」「連結ってどうやるの?」といった疑問を、忖度なしのリアルな視点で徹底的に紐解いていきます。
ザ・ノース・フェイスの自信作!エバカーゴ4が選ばれる理由
エバカーゴ4は、同シリーズの「エバベース6」や「エバカーゴ2」と組み合わせて使用することを前提に設計された、非常にユニークなテントです。しかし、単体としての完成度も驚くほど高く、これ一張りでキャンプのスタイルが劇的に変わります。
まず特筆すべきは、その「アウトフレーム構造」です。一般的なテントはインナーテントを先に立ててからフライシートを被せますが、エバカーゴ4は外側のフレームにフライシートを吊り下げ、その中にインナーを吊るす方式を採用しています。
この構造の最大のメリットは、雨の日の設営です。インナーテントを濡らすことなくシェルターを完成させ、その中でゆっくりと居住スペースを作ることができる。この安心感は、天候が変わりやすい日本のキャンプシーンにおいて、何物にも代えがたい強みとなります。
また、重量は約4.38kgと、このクラスのテントとしては非常に軽量です。オートキャンプはもちろんのこと、荷物を最小限に抑えたいスタイルのキャンパーにとっても、有力な選択肢となるでしょう。
4人用は本当?居住性とサイズ感をリアルに検証
スペック表には「収容人数:4名」と記載されていますが、ここが購入前に最も注意すべきポイントです。実際にエバカーゴ4の中に4人が横並びになると、寝返りを打つのも一苦労。荷物を置くスペースはほとんど残りません。
快適に過ごすための「黄金比」は、以下の通りです。
- ソロキャンプ:王様気分で広々と過ごせます。コットを置いても余裕たっぷり。
- デュオ(大人2名):最もおすすめのスタイル。荷物を置いても窮屈さがありません。
- ファミリー(大人2名+小さな子供1名):これくらいまでが、ストレスなく過ごせる限界です。
フロアサイズは215cm×225cm、高さは170cm。身長170cm程度の方であれば、テント内で少し腰をかがめるだけで移動できるため、着替えの際もそれほど苦になりません。この「絶妙な高さ」が、コンパクトさと居住性のバランスを高いレベルで両立させている理由です。
設営は驚くほど簡単!初心者でも迷わないステップ
「テントの設営が面倒で、キャンプに行くのが億劫になる」という悩み、エバカーゴ4なら解決できるかもしれません。
設営の基本ステップは驚くほどシンプルです。
- フライシートを地面に広げる。
- 2本のメインポールをスリーブに通し、グロメットに差し込む。
- 立ち上がったフレームにフックを引っ掛けて固定する。
- インナーテントを内側から吊り下げる。
これだけです。ポールが色分けされているため、どこの穴に差し込めばいいか迷うこともありません。慣れてしまえば、一人でも15分、二人なら10分かからずに「今夜の宿」が完成します。
撤収も同様にスムーズです。吊り下げ式のインナーテントを外せば、フライシートはそのままシェルターとして機能するため、日差しを避けながら荷物を片付けることができます。キャンプの撤収作業は、実は設営よりも精神的な負担が大きいもの。このスムーズさは、撤収後の疲労感を大きく軽減してくれます。
連結システムがキャンプの可能性を無限に広げる
エバカーゴ4の真骨頂は、やはり「連結」にあります。
「エバベース6」という大型のベースキャンプテントをリビングとして、エバカーゴ4を寝室としてドッキングさせる。これにより、まるで秘密基地のような巨大な空間が生まれます。
- 昼間はエバベース6を全開にして、開放的なリビングとして使う。
- 夜はエバカーゴ4へスムーズに移動して眠る。
- 雨が降っても、連結部分のおかげで濡れることなく移動できる。
この「トランスフォーム感」は、ガジェット好き、ギア好きのキャンパーにはたまらない魅力です。最初はエバカーゴ4を単体で購入し、キャンプにハマってきたらエバベース6を追加して「完全体」を目指す。そんな成長できる楽しみがあるのも、このシリーズならではの醍醐味です。
4シーズン対応の実力!冬でも使える「スカート」の恩恵
エバカーゴ4は、春・夏・秋の3シーズンモデルだと思われがちですが、実は冬キャンプでも非常に頼りになる機能を備えています。それが、裾部分に標準装備されている「スノースカート」です。
冬のキャンプで最も辛いのは、地面との隙間から入り込んでくる冷気です。スカートが地面に密着することで、風の侵入をシャットアウトし、テント内の温度を保ってくれます。
一方で、夏場の通気性もしっかり考慮されています。背面には大きなベンチレーションが配置されており、空気の通り道を確保。ノースフェイスらしい機能美が、季節を問わず快適なキャンプライフを支えてくれます。
ただし、密閉性が高いということは、それだけ「結露」が発生しやすいということでもあります。冬場に使う際は、ベンチレーションを適切に開放し、適度な換気を心がけることが、朝の結露掃除を楽にするコツです。
正直に伝えたい「購入前に知っておくべき欠点」
どんなに優れたテントにも、必ず短所はあります。エバカーゴ4を選ぶ際に覚悟しておくべきポイントを整理しました。
まず、単体利用時の「前室」の狭さです。フライシートを閉じた状態では、靴を数足置くのが限界で、前室で椅子に座って過ごすのは不可能です。雨の日を単体で過ごすなら、別途タープを用意するか、潔くインナーテントの中で過ごすことになります。
次に、付属ペグの頼りなさです。エバカーゴ4に限った話ではありませんが、付属のアルミペグは強固な地面には太刀打ちできません。風が強い日の安全性を確保するためにも、スノーピーク 鍛造ペグのような頑丈なペグを別途揃えておくことを強くおすすめします。
また、スカート部分を巻き上げるためのトグル(ボタンのようなもの)が付いていません。夏場、より風通しを良くしたい場合にスカートが邪魔になることがありますが、これはクリップなどで代用する工夫が必要です。
キャンプスタイル別:エバカーゴ4はこんな人におすすめ!
リサーチを重ねた結果、エバカーゴ4が最も輝くのは以下のような方々です。
- 「デザインで後悔したくない」方:ノースフェイスのロゴが映えるニュートープカラーは、どんな自然の中にも馴染み、かつ圧倒的な存在感を放ちます。サイトの写真を撮るのが楽しくなること間違いなしです。
- 「設営をさっさと終わらせて、ビールを飲みたい」方:複雑な工程がないため、キャンプ場に到着してからの「労働感」が劇的に減ります。
- 「将来的に装備を拡張したい」方:連結システムの魅力は唯一無二です。今はソロだけど、いつかは家族や仲間と大きなリビングを共有したいという夢があるなら、このテントは最高のスタート地点になります。
- 「長く使える一張りが欲しい」方:ノースフェイスの製品は細部の縫製や素材選びが非常に丁寧です。一時的な流行りではなく、10年後も愛着を持って使い続けられるクオリティがあります。
ノースフェイス「エバカーゴ4」完全解説!連結の魅力や設営方法、リアルな欠点は?
ここまで、エバカーゴ4の魅力を多角的にお伝えしてきました。
キャンプ道具は、スペック上の数字だけで選ぶものではありません。その道具を車に積み込む時のワクワク感、現地でテントを立ち上げた時の達成感、そして夜にランタンの灯りに照らされたテントのシルエットを眺める至福の時。
エバカーゴ4は、そのすべての瞬間において「これを選んでよかった」と思わせてくれる、確かな実力を持った一張りです。
前室の狭さや結露といった弱点も、タープとの組み合わせや換気の工夫といった「使いこなし」で解決できるレベルのもの。むしろ、そうした工夫を凝らすことこそがキャンプの楽しさの本質かもしれません。
もしあなたが、単なる寝床以上の価値をテントに求めているなら。エバカーゴ4は、あなたのキャンプライフを次のステージへと押し上げてくれる、最高の相棒になるはずです。次の週末、この洗練されたテントと一緒に、新しい景色を見に出かけてみませんか?

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