キャンプ好きなら一度は手にしたことがある、あるいは店頭で目を奪われたことがあるはず。それがキャプテンスタッグ ヘキサステンレス ファイアグリルです。六角形のスタイリッシュなフォルム、パタパタと折りたためる収納性、そして何よりコスパの良さ。まさに「鹿番長」の愛称にふさわしい名作ですよね。
でも、実際に使ってみると「あれ?」と思う瞬間がありませんか?特にバーベキュー(BBQ)をしているとき。網の上に並べたお肉がなかなか焼けない。炭をいくら足しても火力が遠く感じる。そんなもどかしさを抱えているキャンパーは少なくありません。
実はその悩み、解決できます。キーワードは「底上げ」です。今回は、キャプテンスタッグの焚き火台を劇的に使いやすくする底上げカスタムの全貌を、100均アイテムの活用術からプロ顔負けの裏技まで徹底解説します。
なぜキャプテンスタッグの焚き火台は底上げが必要なのか?
そもそも、なぜ多くのユーザーがキャプテンスタッグ 焚き火台を底上げしたがるのでしょうか。それは、この製品が「焚き火」と「BBQ」の両方をこなすマルチプレイヤーだからこそ生まれる、絶妙な「深さ」に理由があります。
深すぎる設計がBBQでは裏目に出る
ヘキサステンレス ファイアグリルは、大きな薪をそのまま放り込めるように、底の目皿(ロストル)から網までの距離がかなり深く設計されています。焚き火を楽しむ分には、この深さが風を遮り、薪を安定させる最高のメリットになります。
しかし、BBQとなると話は別です。炭火の熱は距離が離れるほど急激に弱まります。標準の高さだと、炭を山盛りにしない限り「遠火」の状態が続き、お肉が焼けるまで時間がかかりすぎてしまうのです。
炭の消費量が激しすぎる問題
火力を強めるために、底に炭をたっぷり敷き詰めようとすると、驚くほどの量の炭を消費します。これではせっかくの低価格な焚き火台を選んでも、ランニングコストで損をしてしまいますよね。「もっと少ない炭で、効率よくアツアツの肉を焼きたい」という切実な願いが、底上げカスタムの原動力なのです。
100均アイテムで手軽に!初心者でもできる底上げ術
「改造なんて難しそう」と思っている方もご安心を。ダイソーやセリアなどの100均ショップで手に入るアイテムだけで、驚くほど簡単に底上げは可能です。
焼き網を「コの字」に曲げるだけの簡易スタンド
最もポピュラーなのが、100均のステンレス 焼き網を利用する方法です。
- 焚き火台の底のサイズに合う網を購入する。
- 両端を数センチずつ下に折り曲げ、「コの字型」の脚を作る。
- これを既存のロストルの上に置く。
これだけで、炭の位置を5cm〜8cmほど網に近づけることができます。汚れたら使い捨て感覚で交換できるのも、100均カスタムの魅力ですね。
園芸コーナーの「花台(プランター台)」がシンデレラフィット
意外な盲点が園芸コーナーです。ダイソーなどで売られているアイアン製のプランター台が、ヘキサステンレス ファイアグリルの形状に驚くほどフィットすることがあります。
脚付きのスタンドを焚き火台の中にドサッと入れるだけで、強固な底上げ土台が完成します。網よりも強度があるため、重い炭をたくさん乗せても安心です。
燃焼効率もアップ!中級者向けのロストル改造
ただ高さを上げるだけでなく、空気の流れ(ベンチレーション)を意識すると、火力はさらに安定します。
ステンレスボルトで高さを固定する
既存のロストルの穴を利用して、ステンレスボルトとナットで4本の「脚」を立てる方法です。
- ボルトの長さを変えることで、自分好みのベストな高さに微調整できるのが最大のメリット。
- ナットでしっかり固定するため、使用中にガタつく心配がありません。
- 隙間から空気が入りやすくなり、燃焼効率も向上します。
別の焚き火台のロストルを流用する
「純正の目皿だと穴が少なくて火が消えやすい」と感じるなら、社外品の鋳鉄製 ロストルやパンチングメタルのプレートを導入してみましょう。特に厚みのあるロストルを使うと、蓄熱性が高まり、炭の火力が安定しやすくなります。
底上げカスタムを行う際の重要な注意点
便利になる底上げですが、守るべきルールもあります。安全に、そして道具を長持ちさせるためのポイントを押さえておきましょう。
本体の熱変形に注意
火源(炭)を網に近づけるということは、それだけ焚き火台の上部にも強い熱が伝わるということです。あまりに極端に底上げしすぎると、キャプテンスタッグ本体のステンレス板が熱で歪んでしまう可能性があります。適度な距離(5〜10cm程度の余白)を保つのが、道具を愛でる秘訣です。
灰の飛散対策
底上げをすると、灰が風に煽られやすくなります。必ず焚き火シートを敷いて、キャンプ場の地面を保護しましょう。また、炭が網からこぼれやすくなるため、トングでの操作は慎重に行う必要があります。
底上げ以外で火力を最大化する裏技
「今日は底上げ道具を忘れた!」という時でも、火力を稼ぐ方法はあります。
アルミホイルで反射熱を利用する
厚手 BBQアルミホイルを焚き火台の内側に貼り付けるように敷いてみてください。これだけで熱が中心に向かって反射され、体感温度がぐっと上がります。さらに、使用後はアルミホイルを丸めて捨てるだけで灰の処理が終わるので、後片付けも爆速になります。
炭のレイアウト「スプリットツーゾーン」
底上げができないなら、炭の置き方を工夫しましょう。全面に薄く広げるのではなく、片側に山盛りにして「強火ゾーン」を作り、もう片方を「保温ゾーン」にする。この高低差を作ることで、厚切りのお肉でも焦がさずジューシーに焼き上げることができます。
焚き火台の「深さ」が必要なシーンを知る
ここまで底上げを推奨してきましたが、逆に「底上げしないほうがいい」場面もあります。
本格的な焚き火を楽しむ時
夜、ゆっくりと炎を眺める時間は、底上げパーツを外しましょう。深い構造が大きな薪を包み込み、熾火(おきび)をじっくりと育ててくれます。この「深さ」があるからこそ、少々の風でも火の粉が舞い散らず、安全に焚き火を堪能できるのです。
ダッチオーブン料理を作る時
ダッチオーブンを焚き火台の中に放り込んで調理する場合、ある程度の深さがないと蓋の上に炭を置くスペースが確保できません。ローストチキンやパンを焼く時は、純正の高さが最も使い勝手が良いはずです。
キャプテンスタッグの焚き火台を底上げ!火力不足を解消する100均カスタムと裏技:まとめ
キャプテンスタッグ 焚き火台は、そのままでも素晴らしい製品ですが、自分なりの工夫(底上げ)を加えることで、10,000円を超える高級モデルにも負けない「最強の調理器具」へと進化します。
100均の網で手軽に試すもよし、ボルトでガッチリ自分好みの高さを追求するもよし。今回紹介した底上げ術を取り入れれば、もうBBQで「お肉が焼けない!」とイライラすることはありません。少ない炭で賢く、そして熱々に焼き上がる料理。それこそが、工夫を楽しむキャンプの醍醐味ですよね。
次のキャンプでは、ぜひカバンの中に100均 焼き網を一枚忍ばせてみてください。あなたの「鹿番長」が、今まで以上に頼もしい相棒に変わるはずです。安全第一で、最高の焚き火・BBQライフを楽しみましょう!

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