キャンプの夜を優しく照らしてくれるガスランタン。なかでも信頼の日本ブランド、キャプテンスタッグのランタンを愛用している方は多いですよね。
しかし、初心者にとって最初の大きな壁となるのが「マントル」の準備です。
「マントルってどうやって結ぶの?」「空焼きって失敗したらどうなるの?」「せっかく付けたのにすぐ破れてしまった……」
そんな悩みを持つ方に向けて、この記事ではキャプテンスタッグのランタンを120%活用するための、マントルの正しい付け方とメンテナンスのコツを徹底的に解説します。この記事を読み終える頃には、あなたもマントルマスターとして、自信を持ってキャンプの夜を迎えられるはずです。
マントルの役割と事前の準備
まず最初に、そもそもマントルとは何なのか、そして作業を始める前に何を準備すべきかを確認しておきましょう。
マントルは、ガスが燃焼する熱を受けて光を放つ「発光体」の役割を果たします。新品の状態ではただの布のような袋ですが、これを一度焼いて炭化させることで、初めてランタンとしての機能を持ちます。
適合するサイズを確認する
キャプテンスタッグのマントルには、ランタンの大きさに合わせて複数のサイズがあります。自分の持っているランタンに適合しないものを選んでしまうと、明るさが足りなかったり、ホヤ(ガラス)に接触して割れたりする原因になります。
- 大型ランタン用(L):キャプテンスタッグ マントル L M-7910
- 中型ランタン用(M):キャプテンスタッグ マントル M UF-6
- 小型ランタン用(S):キャプテンスタッグ マントル S M-7911
必ずお手持ちのランタンの説明書や、型番をチェックしてから購入してくださいね。
作業場所の確保
マントルの「空焼き」作業では、煙と独特の臭いが発生します。そのため、テント内や車内で行うのは絶対にNGです。必ず風の穏やかな屋外で作業しましょう。風が強いと、焼いて脆くなったマントルがすぐに吹き飛んでしまうため、風除けがある場所だとより安心です。
ステップ別:キャプテンスタッグのマントル付け方
それでは、具体的な手順を見ていきましょう。焦らず一つひとつの工程を丁寧に行うのが成功への近道です。
1. ランタンの清掃と点検
まずはランタンのホヤ(ガラス)を外し、バーナーのヘッド部分を露出させます。もし以前使っていた古いマントルのカスが残っている場合は、ブラシなどで綺麗に取り除いてください。この燃えカスが残っていると、新しいマントルが均一に膨らまない原因になります。
2. マントルの形を整える
袋から出したばかりのマントルは、平べったく折りたたまれています。そのまま取り付けてしまうと、空焼きしたあとに歪な形になりやすく、破れの原因になります。
取り付ける前に、マントルの中に指を2本ほどそっと入れ、提灯を広げるようなイメージでふっくらと丸く形を整えてあげましょう。このひと手間で、仕上がりの美しさが劇的に変わります。
3. バーナーヘッドへ結びつける
マントルの上下を確認し(多くの場合は上下に穴があります)、バーナーのノズル部分にある溝に合わせて配置します。
ここで大切なのが「紐の結び方」です。
マントルについている紐を左右均等に引き、マントルのヒダが偏らないように注意しながら、ノズルの溝にしっかり食い込ませて固結びをします。ゆるいと使用中に脱落してしまうため、二重結びにして確実に固定しましょう。
4. 余った紐をカットする
結び終わると長い紐が余りますが、これをそのままにしてはいけません。
結び目から5mmほど残して、ハサミで余分な紐を切り取ってください。
「なぜ切るの?」と思うかもしれませんが、空焼きされた紐は非常に硬く脆くなります。長い紐が残っていると、キャンプ場への移動中の振動などでその紐がマントル本体に当たり、突き破ってしまうことがあるのです。
失敗しない「空焼き」のコツ
マントルを装着したら、次はいよいよ「空焼き(からやき)」です。ここが最も緊張する瞬間ですが、ポイントを抑えれば難しくありません。
空焼きの正しい手順
空焼きとは、マントルの繊維を焼き切り、灰状の骨組みだけを残す作業です。
- ガスは出さない:まだランタンの栓は開けないでください。
- 下から着火:ライターやチャッカマンを使い、マントルの下の方から火をつけます。
- 全体に回るのを待つ:火がつくと、じわじわと全体に燃え広がっていきます。煙が出ますが、そのまま見守りましょう。
- 真っ白になれば成功:最初は黒くなりますが、燃え尽きると真っ白な灰のような状態になります。
もし一部に黒い燃え残しがある場合は、その部分をライターで軽く炙って、全体を完全に真っ白な状態にしてください。
形を整える「仕上げの点火」
全体が白くなったら、ここで裏技をご紹介します。
空焼きが終わった直後、まだマントルがわずかに柔軟性を持っているうちに、ランタンのガスをほんの少しだけ出し、点火装置で火をつけます。
すると、ガスの圧力でマントルが内側からプクッと丸く膨らみます。この綺麗な球状のまま固めることで、効率よく光を放つ理想的なマントルが完成します。
なぜマントルは破れるのか?主な原因と対策
せっかく綺麗に付けたマントルが、次のキャンプで見たらボロボロに……。そんな悲劇を避けるために、破れる原因を知っておきましょう。
物理的な接触が最大の敵
空焼きが終わったマントルは、例えるなら「線香の灰」と同じくらい脆いです。
- ホヤを戻すときに手が触れた。
- チャッカマンの先端が当たった。
- 点火装置の電極が近すぎて火花で穴が開いた。
これらはすべて、物理的な接触が原因です。空焼き後は「絶対に触れない」という意識を持って、慎重にホヤを被せてください。
運搬時の振動を甘く見ない
車でキャンプ場に向かう際のガタガタ道。これがマントルには大きな負担となります。
ランタンを車に積むときは、必ず「立てた状態」で固定しましょう。横に寝かせてしまうと、マントル自体の重みと振動で、付け根からボロッと落ちてしまうことがあります。
キャプテンスタッグ ランタンケースのような専用のケースや、クッション性のあるバッグに入れて、衝撃を最小限に抑える工夫が必要です。
穴が開いたまま使うのは危険!
「小さな穴だし、少しくらい大丈夫だろう」とそのまま使うのは絶対にやめてください。
マントルに穴が開いていると、そこからガスが集中して噴き出し、バーナーのような鋭い炎がホヤの特定箇所を熱し続けます。これが原因で、高価なホヤがパリンと割れてしまう二次被害に繋がります。
穴を見つけたら、もったいなくても新しいマントルに交換するのが、結果的に安上がりで安全な選択です。
キャンプ場でのトラブルを防ぐ心得
マントルは消耗品です。どんなにベテランのキャンパーでも、不意にマントルを壊してしまうことはあります。
予備のマントルは常に3枚持っておく
キャンプ場で夜になってからマントルが破れ、予備がなかったらその夜は暗闇で過ごすことになります。キャプテンスタッグのマントルは通常3枚セットで販売されています。常に1パッケージは道具箱に入れておくようにしましょう。
キャプテンスタッグ マントル 3枚組をストックしておく安心感は、何物にも代えがたいですよ。
ライターとハサミを忘れない
マントル交換には、着火用のライターと、紐を切るためのハサミが必須です。多機能ナイフ(ツールナイフ)を一つ持っておくと、こうした細かい作業もスムーズに進みます。
キャプテンスタッグのマントル付け方とメンテナンスのまとめ
いかがでしたでしょうか。
最初は難しそうに感じるマントルの取り扱いも、手順を正しく理解すれば誰でもマスターできます。
最後におさらいをしましょう。
- 自分のランタンに合ったキャプテンスタッグ純正マントルを選ぶ。
- 付ける前にマントルの形をふっくら整える。
- 紐はしっかり二重結びにして、余りは短くカットする。
- 空焼きは風のない屋外で、真っ白になるまで完全に行う。
- 空焼き後は絶対に触らず、運搬時は振動に注意する。
ガスの炎がマントルを照らし、キャンプサイトに温かいオレンジ色の光が広がる瞬間は、LEDランタンでは決して味わえない至福のひとときです。正しくマントルを扱って、最高のキャンプの夜を演出してくださいね。
キャプテンスタッグのマントル付け方を完璧にマスターして、もっと自由に、もっと快適なアウトドアライフを楽しみましょう!

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